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Blog・News死因順位としての「肺炎」と「誤嚥性肺炎」

死因順位としての「肺炎」と「誤嚥性肺炎」

ここ何日か長崎県歯科医師会地域福祉委員会のメーリングリストで話題になっている、

「肺炎」と「誤嚥性肺炎」についての再考です。

 

私は主に高齢者歯科、障害者歯科、医療連携に係る委員会で私は市の理事の他、

今期2019年7月より再び長崎県歯科医師会の委員も務めることになりました。

(佐世保市から長崎市まで行くのも大変なのですが)

 

(写真は歯科医師会の地域連携室所属の歯科衛生士による施設の歯科健診(アセスメント評価)の模様です)

 

よく研修会でも佐世保市地域福祉委員会メンバーがお話しする「肺炎」ですが、

2018年の厚労省の集計によると総合的には死因順位は5位で、

2016年以前は総合的な死因としては3位です。

そのため、要介護高齢者や在宅患者の方はより口腔ケアを行わなければいけませんよ、と周知させていただいていました。

口腔内の汚染は上記患者の健康状態を損ね、不顕性誤嚥により「誤嚥性肺炎」を起こしますよ、という話をします。

 

しかし2017年より「肺炎」は死因順位が5位に下がりました。

これは「医療・介護職」や「歯科」の頑張りにより肺炎そのものが全国的に減ってきたのか!?と少し喜んだのですが、、、

 

どうも統計をよく見てみると2017より厚労省の死因の項目として「誤嚥性肺炎」が追加されているようです。

「肺炎」と「誤嚥性肺炎」が別に集計されています。
 

これにより死因順位も変わっていることが示唆されます。

(県によっては「肺炎」と「誤嚥性肺炎」の合計で順位が変わるようです)

(厚労省サイト)https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/nengai18/dl/h10.pdf


ただ、個人的には死因としての「肺炎」の順位の変動というよりも、
厚労省が「誤嚥性肺炎」に着目し、別に集計していることが
一般に伝える情報として価値があると考えます。

これだけ口腔ケアが普及してきても、
やはり「誤嚥性肺炎」についてはまだまだ注視しなければいけないようです。

逆流性胃炎による誤嚥性肺炎もカウントはされているとは思いますし、

誤嚥性肺炎の確定診断は37.5°c以上の発熱と肺X線写真の浸潤像が必要なようなので、

実際には「肺炎」の中にも「誤嚥性肺炎」と確定診断ができない「肺炎」が当然あるでしょう。

 

歯科はまだまだ頑張れそうです。

歯科、歯科医師会、地域の歯科医院として、地域ぐるみで連携しながら患者の命を守っていきたいと思います。